不動産査定システムで算出した金額はズレすぎる。実は査定額をいじっている!
査定するために集めたデータを「不動産査定システム」に打ち込むと、実はメチャクチャな金額が出てきてしまい、そのままではお客さまに提示できないケースがほとんどです。
本当に驚くほど金額がズレますから、不動産査定システムで算出された査定金額を加工しなければいけません。事前にお客さまへ提示する金額を考えておき、この金額に査定システムの金額を合わせていくわけです。
具体的には、比較対象不動産の「評点」を上げたり下げたり、「〇〇率」という項目をイジって調整したりします。「〇〇率」という項目が入っている査定書が多いので、1度チェックしてみてください。
ちなみに、査定システムの入力では、「市場調整率」が-15%~+10%で入力できます。
5,000万円の物件なら、最大で4,250万円~5,500万円まで担当者の主観でイジれることになってしまうのですから怖いことです。
厚みのある不動産査定書の中身はどうなっているの…?
大手が作成した30枚の不動産査定書の中身をのぞいてみましょう。
■ ごあいさつ
■ 査定に関する簡単な説明
■ 不動産売却の流れ
■ 査定物件の概要
■ 地図
■ 路線価
■ 成約事例と販売物件の図面
■ 査定金額計算 …難しいデータはココで出てきます。
■ 査定額と売出提案価格
■ サービス内容の紹介
■ 謄本、公図、測量図などの法務局資料
■ ハザードマップなど
30枚の書類を綴じた不動産査定書を見ると、「豪勢な感じを演出するためにムリヤリ書類を挟み込んだでしょ!?」と思うのは私だけでしょうか?
ちなみに、査定金額が最後の方に書かれている理由は…「お客さまが1番気になっている金額を先に伝えると、その後の説明に興味がなくなって話を聞いてくれなくなるから」だそうです。
LINE不動産では査定書はシンプルに1枚で、最初から査定金額を“ドーン”と書いています。金額 ⇒ 根拠と資料 。お客様が損をしない為のご提案を最優先に考えて提案を致します。
まとめ
不動産の売却は近隣の成約事例や販売物件の市場で動いています。
特に不動産の特性としては、相場よりも安ければ何かしらの問題がある、安い根拠があります。
中には理由(売り急いでいる、ローンの支払いがきつい、離婚、相続)やキャンペーン(不動産会社、建売会社)で相場よりも安い物件もありますが、掘り出し物、お買得物件というものです。
基本的に相場より安い物件は市場に流通する事は極めて少ないです。なぜなら不動産業者(プロ)が購入して利益を乗せて相場価格で販売をするからです。