家は一生のうちでもっとも大きな買い物といっても過言ではないでしょう。
ローンを組むとしてもやはり最初に多くのお金が出ていくことになるため、家を買ったあとの生活資金に不安を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、家を買うと現金がもらえるという制度があるのはご存じでしょうか。
今回は、家の購入時に利用できる制度「すまい給付金」について解説します。
家の購入で現金がもらえる!?すまい給付金とは?
家を購入すると、最高で50万円の現金がもらえるというお得な制度がすまい給付金です。
なぜこのようなお得な制度が誕生したのかというと、2014年に消費税が5%から8%に引き上げられたことがそもそものきっかけでした。
増税によって家を購入した人の負担が大きくなってしまうため、それを緩和するためにできた制度がすまい給付金です。
ご存じのとおり、このあと消費税はさらに10%に増税されたため、金額も増額され引き続き給付金が支給されることとなりました。
買った家が新築であろうと中古であろうと支給の対象となるため、この制度は多くの方が利用することができます。
家の購入で支給されるすまい給付金を受け取るための条件とは?
すまい給付金を受け取るには条件があります。
まず購入した家はご自分の名義でなければならないという条件があり、また実際にそこに住んでいなければなりません。
住宅ローンを利用するか、もしくは住宅ローンを利用しない場合は50歳以上でなければならないというのも、支給される条件の1つです。
また、ほかにもいくつか収入などに関する条件があり、それをすべて満たしていたときだけ支給されます。
申請の必要書類は、給付申請書・本人確認のための書類・住居購入費が確認できる書類・住宅の品質を担保する書類の大きく分けて4種類です。
基本的には家を買った方がご自身で申請することになっていますが、不動産会社やハウスメーカーに手続きを代行させることもできます。
書類の不備がなければ、2か月程度で指定口座にお金が振り込まれます。
家を購入したのにすまい給付金をもらえないケースとは?
すまい給付金は、家を購入した方であれば誰でももらえるというものではなく、もらえないケースも存在します。
まず、申請期限が家の鍵を受け取ってから原則1年以内(当面は1年3か月以内に延長)と定められているため、その期限内に申請しないともらえません。
収入の面でも制限があり、たとえば夫婦2人(妻の収入はなし)と中学生以下の子どもが2人という家族構成の場合ですと、年収の目安として775万円以上ある方は原則支給の対象外です。
住宅ローンを利用していなかったり、年齢や購入した家の床面積などの支給条件を満たしていなかったりする場合も、すまい給付金は支給されませんのでご注意ください。
まとめ
消費税率が上がったことによる家の購入の負担を小さくするために制定されたのが、すまい給付金という制度です。
家を買えばお金がもらえるというお得な制度ですので、ぜひご利用ください。
ただし、支給の対象外となり、もらえないパターンも存在するので注意しましょう。