マイホームを建てるとき1つのポイントとなるのが収納スペースの問題です。
家を広く使うためにも、収納スペースは大切になるので、慎重に判断していく必要があります。
そのためにも、まずは収納スペースについての理解を深めることが必要です。
今回は、キッチンの床下収納についてご紹介します。
キッチンの床下収納の種類と設置費用とは
建築基準法によって、家の床の高さは地面から45センチ以上離れている必要があると決められています。
床下収納の始まりは明治時代で、当時はお酒やぬか漬けなどを保存するために使われていました。
現在では、普段はあまり使わないキッチンアイテムや買い置きしている調味料などを
しまう場所として活用されています。
なお、キッチンの床下収納には、フタが外れるタイプ、扉タイプ、スライド収納タイプの3種類があります。
設置費用は種類によって差はありますが、基本的には15万円から30万円程度が必要です。
キッチンに床下収納を設置するメリットとデメリットとは
キッチンに床下収納を設置するメリットは以下の3つです。
●住空間が奪われない
●目立たない収納スペースを確保できる
●床下点検口として使える
なかでも、床下点検口として使えるメリットは大きなものです。
家は、知らないうちにシロアリ被害にあうことがあります。
また、水漏れや基礎のひび割れなどが発生した場合には、早急な対応が必要です。
そのため、1年に1度は床下の点検を実施しておく必要があります。
床下収納があれば、点検時に利用できるので、簡単に床下の状態をチェックできるのです。
一方、デメリットには以下のものがあります。
●湿気がたまりやすい
●場合よっては床に小さな段差ができる
特に、湿気には注意が必要です。
湿気がたまりやすいことで、カビが発生しやすくなるので、注意しましょう。
キッチンの床下収納を利用するときの注意点とは
キッチンの床下収納を利用するときには、3つの注意点があります。
1つ目が湿気対策です。
床下スペースは1年を通して涼しいというメリットがある一方で、湿度が高くカビが発生しやすいデメリットもあります。
とくに、キッチンの床下は水道管や配水管があるので、新聞紙を敷く、除湿剤を入れておくなどの対策をしましょう。
二つ目の注意点がホコリです。
床下収納は使う機会が少ないためホコリがたまるので、蓋つきのボックスなどを活用して対策しておきましょう。
三つ目の注意点は、重いものをできるだけ入れないことです。
床下収納から物を取り出すときは、しゃがんで取り出す必要があります。
そのため、重いものを入れておくと取り出すときにギックリ腰になることもあるのです。
また、床下収納の本体は基本的にプラスチックで作られているので、強度が高くありません。
取扱書を確認して収納できる重さの範囲内で使用しましょう。
まとめ
家を広く使うためには収納スペースが大切になります。
とくに、物が多くなりがちなキッチンでは、重要度は高まるのです。
買い置きした調味料や年に数回しか使わないアイテムを床下に収納して使いやすいキッチンを目指しましょう。