「賃貸と購入、どっちがいいんですか?」
――不動産に関わっていると、本当によく聞かれる質問です。でも正直なところ、どちらが“正解”ということはありません。人によって、そしてその人のライフステージによっても、ベストな選択は変わってくるんです。
まず賃貸のメリットはなんといっても“フットワークの軽さ”。転勤やライフスタイルの変化が多い人にとっては、引っ越ししやすくて便利です。
契約期間が終われば、住み替えも自由。
設備の修理も基本的にオーナー側の負担なので、ランニングコストも予測しやすいです。
最近は賃貸物件でもおしゃれなリノベ部屋やペット可の物件も増えていて、選ぶ楽しみも広がっています。
一方、購入の魅力は“資産性”と“自由度”。
ローンを組んで払っていくのは大変ですが、払い終われば自分のもの。長い目で見れば、家賃を払い続けるよりコストを抑えられる可能性もあります。また、リフォームやDIYで家を自分好みに仕上げられるのも大きな魅力。
最近は中古物件+リノベという選択肢も人気で、コスパ重視の方にも注目されています。
不動産のプロとして思うのは、「損か得か」で考えすぎないことが大事ということ。
今の生活スタイル、今後の人生設計、何にお金や時間を使いたいか――そうした視点から考えていくと、自分に合った住まいのかたちが見えてくるはずです。
どちらにしても、大切なのは“今の自分に合っているかどうか”。住まい選びは、人生のリズムに寄り添う選択のひとつです。焦らず、でもしっかり考えていきたいですね。